地質・地盤

 

Q2 高知市の地盤はどうなっているの?

A2_1 はい。 高知市の地盤はとても複雑で,一口には言い表せません。
 高知市の中心部は,おぼれ谷の埋積地や三角洲の堆積物で代表されます。
 鏡川は急峻な渓谷を削って砕屑物を運搬したのち,沢の出口で小さな扇状地を形成しています。 さらに海進後の内湾には,砂・シルト・粘土が運ばれ三角洲を形成し,東西方向に伸びる平野を構成しています。
 その平野は,氾濫原および三角洲から構成され,鏡川・国分川・久万川・下田川などの河川が堆積物を供給しています。
 以下の図は,そのような扇状地や三角州の堆積物をはぎ取った「岩盤等高線図(2m毎)」です。
 高知城の位置がおわかりでしょうか? 朝倉から高知駅付近にかけては,まるで松島湾や九十九湾のように,かつては広い湾の中に数多くの島々が点在していたことがおわかりになると思います。 
 一方,国分川の周辺地域では,島々の数が少ないのが特徴ですが,このように等高線のない地帯では基盤の深度が深く,ボーリングの掘削深度が基盤に達していないためで,実際はよく分かっていないのです。 従って,この付近の地盤モデルは,推定によって作成されている,とお考えください。 
 深部地盤の正しいモデル作成は,想定南海地震の予測の正確性に影響を与えますので,今後詳細なボーリング調査や常時微動観測が必要と考えられます。



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A2_2 高知市の地盤を3次元表示するとこうなります
以下の図は,高知城を中心とする1kmメッシュの3次元地盤モデルです。 
 地盤は固体なので,3Dモデルでは中が詰まってしまい通常見ることができません。 そのため,基盤層のみに着色し,他の地層はスケルトンにしてあります。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・作成中・・・・・・・・・・・・・・・・・
 このサイトでは,3D地盤モデルを公開しています。 また,地質断面図も可能な限り作成しました。 是非ご覧ください。



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